竹筬矢鱈間道八寸名古屋帯「桝屋高尾」
カテゴリー:京ブログ
2024.04.03
本日は久しぶり竹筬矢鱈間道八寸名古屋帯をご紹介いたします。
ねん金綴綿で有名な西陣の老舗・桝屋高尾さんの八寸名古屋帯でございます。
竹筬とは、竹でできた筬の事です。
筬とはハタオリを行う際に、経糸に通された緯糸の目を詰める作業に使用する櫛状の道具のこと。
筬には、経糸が絡まないようにする事と経糸の間に杼によって 通された緯糸を強く織り込む役割があります。
また櫛の歯にあたる筬羽の間に 経糸を通すことで織幅を一定に保つ事が行われます。
一般的には、金属製の金筬が使われます。
この竹筬を使った大変珍しい機織りは、現在二台しかないそうですので希少で織れる帯も少ないのも当然ですね。
不均等な竹素材の筬なので、織り手の感覚で独特の曲線を帯びた間道柄が作られます。
だから同じ織り糸を使っても、同じ配色、同じ帯を作る事は不可能と言う事です。
シンプルなデザインで着物に合わせやすいですし、全通なので柄の位置を気にする必要もありません。
帯芯を入れない八寸のかがり帯ですから軽いのはもちろんですし、締めて頂くときゅっと絹鳴りがする締めやすさ。
そして袷の着物だけじゃなく、単衣の着物にでも締められるのが嬉しいですね。
久しぶりの竹筬矢鱈間道八寸名古屋帯、お好みに合われましたら是非お申し付けくださいませ。
※価格は弊社ホームページのオンラインストアに記載しておりますのでご覧ください。