乾山菊楓の染名古屋帯
カテゴリー:京ブログ
2018.09.08
本日は秋らしい名古屋帯をご紹介致します。
「乾山菊楓の染名古屋帯」
越後小千谷の真綿地に薄茶(オフホワイト)を染め、菊と楓を表した秋にぴったりな染の名古屋帯です。
実はこの帯の図案は尾形乾山の作品をモチーフにしたもの。
サントリー美術館所蔵の色絵菊文透盃台、江戸時代18世紀前半の尾形乾山の作品です。
盃台の台部分、「霞」を
お太鼓に締めた時に菊柄の盃のちょうど下、そう本物と同じ盃の台を表せるように染め上げております。
横から見るとチラリと霞柄が見えるという隠れた遊び心
そして腹部分の楓の柄も、もちろん乾山の陶器の作品をモチーフにしております。
今回は真綿の紬地で染めておりますので塩瀬より扱いやすく秋のお洒落の着物にお薦めの名古屋帯。
結城や大島などの紬の着物はもちろん、ちりめんの小紋にも合わせて頂けます。
こちらの名古屋帯は工芸キモノ野口の仕事ですので、「品質」「染」ともに極上の逸品です。
是非お手に取ってご覧下さいませ。