本場黄八丈「市松」
カテゴリー:京ブログ
2019.02.09
本日ご紹介致します商品は、本場黄八丈の「市松」で御座います。
(染色者「伝統工芸士 西條吉広」機織者「石田修」)
本場黄八丈の織り方は「平織り」と「綾織り」の2種類の織り方がありますが、こちらの商品は綾織りタイプの中でも珍しい「市松」
昔から手織りにこだわっておりますので糸に負担がなく丈夫なのはもちろん、機械織りでは絶対に出せない手触りと風合いが御座います。
画像でご覧頂くと分かります様に、市松が丸くモザイクの様に見えます。
数カット接写や角度を変えて撮影した画像をご覧ください。
綾織りは、平織りよりも大変高度な技術が必要とされる織り方で、肉厚でしっかりとした仕上がりになります。
着用時もシワにもなりにくく、それでいてしなやかな着心地が楽しめます。
さてこちらの「市松」ですが、見る角度によって様々な表情を表します。
無地の様に見えたり、モザイクの様に見えたり
格子のイメージが強い黄八丈の中では珍しいタイプ
合わせる帯によって様々なシーンにお召し頂けると思います。
本場黄八丈の染色は、八丈島に自生する植物(コブナグサ、タブノキ、シイ、マダミ等)を使用し、「黄」「樺」「黒」の三色で染めた糸を使って織り上げた織物です。
化学染料が普及する中、古来の伝統を受け継いで生産されていますが、年間生産反数も限られている現代では簡単には入手出来ない織物で御座います。
その中でも人気の黒黄八丈、売れてしまうと次回の入荷は中々難しい逸品です。
是非この機会にお手に取ってご覧頂けたらと思います。