手もみ小千谷紬辻が花着尺「流水に桐 森健持」 - 京呉服塚本
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手もみ小千谷紬辻が花着尺「流水に桐 森健持」

カテゴリー:京ブログ
2019.03.25

本日ご紹介致します商品は「手もみ小千谷紬辻が花着尺」

森健持作の「流水に桐」で御座います。

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当店ではお馴染みの辻が花作家・森健持氏の作品です。

こちらは従来の小千谷紬と違い、手もみの小千谷紬を使っております。

「手もみ」とは読んで字のごとく紬地を手で揉んでシワの様な加工を加えております。

簡単に申しますと、麻織物で有名な「小千谷ちぢみ」と似た手法です。

こちらは紬糸の絹の織物で、細かで繊細なひと手間加えたシワ加工

そのひと手間でボリュームと温かみが出て高級感を醸し出しております。

 

地色は「白茶地」、落ち着いた生成・ベージュと申し上げたら宜しいでしょうか、

どなたにでも顔映りが良く合うお色

帯も薄色で合わせてはんなりした着こなしでも良し、濃い目の色の帯でキリリと合わせるのも良し

 

柄はもちろん森健持氏ですから「辻が花」

墨書き(カチン)で丁寧に描かれた桐と絞りの流水

いつも素晴らしい技術とセンスに感動しております。

 

室町時代から江戸初期にかけて流行した辻が花染め。

絞り染めと墨描き(カチン)によって文様を表すのが一般的でした。

発展にともない縫い締めや刺繡・金箔を施した小袖なども数多く作られましたが、友禅染めの発明によりその技法は急速に廃れていき姿を消します。

のちに名の由来が定説を持たないことから「幻の染物」「幻の辻が花」と呼ばれるのです。

 

最近はプリント染のなんちゃって辻が花が多いですが、こちらは本物!

皆様ご存じの老舗「工芸キモノ野口」の商品で御座います。

是非お手に取って頂いて、質感と色を確かめてお試しくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

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