夏越の祓い
カテゴリー:京ブログ
2019.07.01
昨日は「夏越の祓い」
旧暦の6月末に行われる「夏越の祓」は、半年分のケガレを落とす行事で、この後の半年の健康と厄除けを祈願します。
新暦に移った現在でも、6月30日ごろ茅の輪くぐり等が行なわれている伝統行事です。
こういった神社での行事の他に、京都の家庭では必ず食べるのが「水無月」
京都では「夏越しの祓」の日に食べる伝統的な和菓子でして
ういろうの上に邪気を祓うあずきがのった三角形のお菓子で、三角形は削りたての氷を表しています
昔、宮中では旧暦6月1日に「氷の節句」が行われていました。
冬にできた氷を山間の氷室(ひむろ)に貯蔵しておき、そこから取り寄せた氷を口にして夏を健康に過ごせるよう祈るというものです。
しかし、庶民にとって氷は高嶺の花。
そこで氷をかたどった三角形の生地に厄除けの小豆を散らしたお菓子が作られたのです。
「水無月」は庶民の氷へのあこがれからできた銘菓。
現在では夏越の祓の日の和菓子として親しまれています。
これを食べないと7月を迎えられない、京都人の性ですね(笑)